
ホーロー看板
〜記憶が染み込むノスタルジックな役者たち〜
(琺瑯看板)
子供時代の懐かしい景色の片隅に、これが思い浮かぶ人も少なくないのではないでしょうか? 今でも田舎に残ることがありますが、よく通った商店や駄菓子屋さんに、何気に表示してあったのを思い出しますね。


歴史
ホーロー看板とは、屋外用の看板として、明治、大正、昭和の中期まで、商品の宣伝手法として活躍したもの。後に、新聞やTVなどメディアの発達により1975年ごろから姿を消していった。
特徴
焼物に使用されるガラス質の上薬(琺瑯)に似た塗料を、金属でできた看板に焼き付けることにより、光沢があり、耐久性の優れた看板に仕上げている。看板の中には、ある時期に塗料による処理を施しておらず、錆びて著しく劣化したものもある。
追記
ほとんどの看板では、宣伝銘柄は同じでも、体裁の異なる複数のバージョンが存在する。字体が異なるもの、形状が異なるもの、何かのキャラクター等とコラボしているなどである。それらの体裁から、製造された年代を特定することができる。
雑学
当時看板は、広告代理店ではなく、その製品の営業マンが、看板業者に依頼して製作と設置をしていた。看板の設置に対する広告料は、現金ではなく現物支給が多かった。また看板は、単に店頭に取り扱い銘柄を示すためのものも少なくなかった。その場合、商品の製造元が取り扱い店に看板を支給した。※ 画像にある、塩とたばこの看板もそうである。(日本専売公社)
ちなみに日本専売公社は、戦後ダグラス・マッカーサーより、塩・たばこ・樟脳の製造販売は政府事業とすべし通達がなされ、それゆえ1949年(昭和24年)6月1日発足し、後に民営化され、1985年(昭和60年)4月1日に現在の日本たばこ産業株式会社(JT)となった。
感想
懐かしい看板って、ワクワクしていた頃の景色を思い出しますね。とは言ってもお菓子や玩具に夢中で、そんなに注視することはなかったですが。
記憶が染み込むノスタルジックな役者たち〜