
ホーロー看板
〜記憶が染み込むノスタルジックな役者たち〜
(オロナミンC)

これは、レトロブームの立役者ホーロー看板を愛でる記事である。
インパクトのあるホーロー看板を上げるなら、このオロナミンCの看板は絶対外せないのではないでしょうか?「なんで眼鏡がズレてるの?変!」…子供ながらにそう思ったのでした。
ホーロー看板・オロナミンC(大塚製薬)。写真は本物のホーロー看板の画像を元に、デジタル補整を行い、綺麗に復元した看板画像である。本物の看板で細部まで状態の良いものは、今ではなかなか見かけることができない。ホーロー看板は、経年劣化の問題だけでなく、看板荒らしに剥ぎ取られ、町の中から姿を消していく深刻な問題にも直面してきた。もし飾って懐かしさを楽しみたい場合は、個人的に画像をポスターにしたりして楽しもう。古い家屋や町中に残る看板をもし見かけたら、ぜひその看板は景色込みで大切にしてあげよう。(看板情報 Wikipedia 他)

概要
看板名称:オロナミンC
メーカー:大塚製薬
製作使用:1965(昭和40)年〜10年程
宣伝商品:オロナミンC
出演役者:大村崑
骨董価値:2,000〜5,000(市場相場)
歴史
1965年(昭和40年)2月のオロナミンCの発売から約10年間、コメディアンの大村崑を起用し、宣伝用に作製されたもの。昭和51年製のものまで確認されている。

特徴
片手に瓶を持ち、ソフト帽にズレた眼鏡という特徴的な姿に、「おいしいですよ!」及び「元気ハツラツ!」のキャッチコピーが添えられた様式で、多くの人に視覚的なインパクトを与えている。主に縦型の長方形の看板が主流だが、わずかながら横型の楕円形のもの、またロゴだけの四角い看板も存在する。
看板標準サイズは、高さ60cm×幅40cm×厚さ1mmである。
追記
販売元は大塚製薬だが、表示は、大塚化学(昭和40年)に始まり、大塚製薬(昭和43年頃)→ 大塚グループ・大塚製薬(昭和47年)→大塚グループ・大塚化学(昭和47年)→大塚グループ・大塚製薬(昭和48〜51年)と変化する。合わせて大村崑の表情やポーズ、また瓶の蓋の様子も変化する。

雑学
大村崑の特徴的な恰好は、オロナミンC販売時のテレビCMにも見られ、その中で彼は、「うれしいとね、眼鏡が落ちるんですよ」と語っている。大塚製薬がスポンサーとなったアニメ番組、黄金バット、巨人の星、天才バカボン、アタックNo.1、ミラーマンからもキャラクターが使用され、1967年(昭和42年)〜1972年(昭和47年)にかけて左下か右下にコラボしている。
ちなみにオロナミンCの「オロナ」は、大塚製薬の皮膚薬オロナインから、「ミンC」は、ビタミンCから取られており、大正製薬のリポビタンDに対抗する形で販売が開始された。しかし、炭酸が入っているゆえに医薬品としての認可が下りず、清涼飲料水としての販売となったが、それがかえって幅広い普及につながった。
感想
個人的には、夏の日を思い出す看板でした。インパクトのある宣伝効果は抜群でしたね。茶色いビンの炭酸飲料と聞くと、オロナミンCを連想しますし、眼鏡をずらして覗く人を見るとやっぱり大村崑を思い出しますね。
AIが発達した今だからこそ
AIでは生成できない、修復もできない
味のあるホーロー看板を眺めていたい。
あなたのお気に入りの場所
思い出の場所には
ホーロー看板は残っていますか?
あなたの歴史が染み込んだ
わたしたちを子供の頃から
見守ってくれた
静かな役者にありがとうを。
ー
記憶が染み込むノスタルジックな役者たち〜